手帳を持つと、何が変わるのか。
「施設の割引」だけが手帳のメリットだと思われがちですが、 実際には税金・公共料金・交通機関まで範囲が広がります。 すべてを使う必要はありませんが、知らないと申請の機会を逃してしまう制度もあります。
大きく分けると5つ
- 税金 — 所得税・住民税の障害者控除、自動車税・軽自動車税の減免など
- 公共料金 — NHK受信料の減免など(自治体によっては上下水道料金の減免もある)
- 交通機関・移動 — JR・私鉄・バス・タクシー・高速道路料金の割引など
- 施設・娯楽 — 映画館・美術館・博物館・プールなど、個別の施設ごとの割引
- 福祉サービス・手当 — 障害福祉サービスの利用、自治体独自の手当など
税金の控除・減免
所得税・住民税の障害者控除は、 障害者手帳をお持ちであれば、手帳の種類にかかわらず対象になります。 控除額は「障害者控除」「特別障害者控除」など、等級によって区分が変わります。 給与所得者は年末調整で、それ以外の方は確定申告で申告します。
自動車税・軽自動車税の減免もあります。 対象者本人、または生計を同一にする家族などが、 通院・通学・通勤などのために「専ら」使用する自動車が対象です。 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳、いずれも対象になり得ますが、 障害の種類・等級・使用目的によって条件が細かく決まっています。
公共料金の減免
代表例がNHK受信料の減免です。
このほか、上下水道料金の減免など自治体独自の制度もあります。 こちらは地域差がとても大きいため、お住まいの自治体のホームページや窓口で 確認してください。
交通機関・施設の割引
JRをはじめとする鉄道・バス・タクシー・高速道路料金の割引があります。 制度が複雑なJRについては 「JR・鉄道の障害者割引」で詳しくまとめています。
映画館・美術館・博物館・プールなど、個別の施設の割引は トップページから地域・種類で探せます。
福祉サービス・手当
手帳を持つことで、障害福祉サービスの利用や、 自治体独自の手当の対象になる場合があります。 こちらは所得状況や障害の程度によって条件が大きく変わるため、 この記事では扱いきれません。
よくある質問
精神障害者保健福祉手帳3級でも、税金の控除は受けられますか?
所得税・住民税の障害者控除は、精神障害者保健福祉手帳をお持ちであれば等級にかかわらず対象になります(控除額は等級によって変わります)。一方でNHK受信料の半額免除のように、1級だけが対象という制度もあります。制度ごとに条件が違うので、この記事の各項目を確認してください。
全部の制度を自分で調べて申請しないといけませんか?
制度によっては、確定申告や年末調整の際に自分で障害者控除を申告する必要があります。一方、住んでいる自治体の窓口へ相談すると、使える制度をまとめて案内してくれることもあります。手帳を取得したタイミングで、一度窓口に「使える制度を教えてほしい」と聞いてみるのが早いです。
自治体独自の制度はどこで調べられますか?
お住まいの市区町村のホームページで「障害者福祉のしおり」「障害者手帳をお持ちの方へ」といったページにまとまっていることが多いです。上下水道料金の減免や、自治体独自の手当は特に地域差が大きいので、この記事だけでなく自治体の案内も確認してください。
車を持っていないと自動車税の減免は関係ないですか?
そのとおりです。自動車税・軽自動車税の減免は、対象者本人や生計を同一にする家族などが、通院・通学・通勤などのために「専ら」使用する自動車が対象です。車を持っていない、あるいはレジャー用途が中心といった場合は対象になりません。
出典と最終確認日
出典のリンクは、すべて新しいタブで開きます。
このページの情報は 2026-08-20 に公式サイトで確認しました。 対象条件・減免額は変更されることがあります。 実際の適用可否は、お住まいの自治体・税務窓口へ直接ご確認ください。
- 松戸市「障害のある方の所得税・住民税の控除、自動車税の減免について」 — 税制優遇の全体像(自治体案内の一例)
- 東京都主税局「自動車税環境性能割・自動車税種別割の減免制度」 — 自動車税減免の条件
- NHK受信料の窓口「免除基準」 — NHK受信料の全額・半額免除の条件